初めてプロジェクトリーダーになった人に伝えたい働き方、考え方のポイント

チェスをしている男性

 








これまで開発プロジェクトにメンバーとして参加してきて、それから段々と認められてプロジェクトを任されたときは、とても嬉しかったと思う。

ただ、1担当からリーダーになるときは、これまでとは違った働き方、考え方をしたほうがいいポイントがある。

今回は初めてプロジェクトリーダーになった人に伝えたい働き方、考え方のポイントを書く。

リーダーが動かないとメンバーは動かない(動けない)

まずはじめにリーダーになったとき、メンバーが思ったように動かないことに気づくと思う。でもメンバーを責めてはいけない。

メンバーは指示されたことをしっかりこなすように教育されている。逆に言うと指示されないことはしないようになっている。まずはメンバーにやってほしいタスク、作業の進め方、スケジュールを伝えよう。


リーダーの報告なしは、問題なしと受け取られる

プロジェクトを進めていると、いろいろな問題、課題が発生する。そういった問題、課題は上司へ報告しよう。上司は複数のプロジェクトを見ているケースが多いので、報告がないプロジェクトは問題がないと捉えてしまいがち。

大抵の場合、これくらいはいいか、まだ取り戻せると思っていた内容が大きくなって取り返しのつかない状態になってしまう。その状態で報告を受けても、対処が難しくなる。問題が小さいうちに報告があると対処がしやすい。

はじめのうちは、どれを報告すべきか判断がしづらいと思うので、先に報告基準がまだはっきりしていないことを断って、全て報告してしまってよいと思う。その中で問題、課題の影響度、重要度の判断基準を学ぼう。


パーキンソンの法則を意識する

仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

メンバーにスケジュールを提示すると、そのタスクはスケジュールいっぱいまでかかる。また大抵何かしらの問題や割り込みが発生してスケジュールを超過する。

ただそれはメンバーが手を抜いているわけではなく、人間そういうものだと割り切ろう。予めバッファをもったスケジュールを組もう。

先を見る

メンバーのときはその週の見通し、もしかしたら今日明日の見通しを立てておけばよかったかもしれない。

しかしリーダーは次のメンバーのタスクを用意しないといけないし、今発生している問題がプロジェクトにどんな影響を及ぼすか判断して手を打たないといけない。なのでメンバーと一緒になって今日明日だけを見ていると段々とプロジェクトが立ち行かなってしまう。

まずは1ヶ月後のプロジェクト状況がどうなっているか、タスクが何かを確認しよう。将来さらに立場が上になっても、それが半年後、1年後、数年後と伸びるだけで先を見ることは変わらない。

すべてを正しく判断することはできない

リーダーになったとき、すべてを正しく判断しなければ思い込んでしまうことが多い。そう思うあまりメンバーの動きを細かく監視して、時にはメンバーからタスクを奪い取って自分でやってしまう。

そうなると自分自身手一杯になって身動きが取れなくなるし、先を見ることもできなくなる。また、メンバーのモチベーションも下がってきてプロジェクトが崩壊していく。

プロジェクトの規模が大きくなるにつれて、判断するための情報を全て集めることはできないし、全てのタスクを自分でこなすことはできない。そんな不確かな状況で判断を下すのがリーダーの仕事だ。

誰がやったとしても、そういった不確かな状況で判断を下すのは変わらない。すべてを正しく判断することはできないと割り切り、タスクはメンバーに任せて、できるだけ情報を集める。その中で正しいと思った判断を下せばいい。

そしてその判断の結果を受け入れ、問題があればまた対処する。それがリーダーの仕事だ。


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