Chrome拡張機能のウェブストア公開手順(申請時の注意点と対処法)
個人で作成したChrome 拡張機能は、デベロッパーモードをONにすることで利用可能だ。
しかしこれを他者に配布する場合、端末に制限かけられてデベロッパーモードをONにできない場合や、セキュリティ面で懸念を示される場合がある。その場合はChrome ウェブストアに公開するとよい。
個人で作成した拡張機能でも手軽に公開することが可能だ。なおいくつか注意点があるため併せて記載する。
登録方法
まずはChrome ウェブストアにアクセスする。
右上の歯車マークからデベロッパーダッシュボードを開く。
5ドルの登録料を支払い、登録する。
「+ 新しいアイテム」で作った拡張機能のフォルダをzipに圧縮してアップロードする。
あとは拡張機能の説明を記載して申請すれば2、3日で審査され公開できる。非常に手軽だ。ここからは申請時の注意点を記載する。
申請時の注意点
拡張機能のアップロード時に「manifest.json 予期しない文字があります」が表示される
拡張機能のmanifest.json に"//" が入っていると、このエラーが表示される。そもそもjson に// を使ってはいけないのだが、デベロッパーモードで利用している場合はエラーにならないため気づかなかった。申請時は// で書いたコメントは削除する。
ストアの掲載情報でパッケージの概要と説明欄が同じだと却下される
説明欄がパッケージの概要と同一だと審査で却下される。当初上の画像のように同一で申請したところ、次の理由で却下された。"Short
description repeated in extension's description"
パッケージの説明欄では、なぜこの拡張機能が必要なのか、どんな動作をするのかを記載する。承認されたときはこのように記載した。
ショップアイコンを登録する
ショップアイコンはサイズが合っていれば問題ないようだ。ペイントで拡張機能の名前をテキストで書いただけの画像で問題なかった。
プライバシーへの取り組みで「ホスト権限が必要な理由」を記載する
プライバシーへの取り組みのページで、「お客様の拡張機能は、ホスト権限が要求されているため、詳しい審査が必要となり、公開が遅れる可能性があります。」が表示されるケースがある。
manifest.json のmatches やpermissions で特定のURL(*含む)を記載していると表示される。そのためほとんどの拡張機能で表示されるのではないだろうか。
「特定のURLでのみ動作させるため、content_scripts でURLを指定しているため、ホスト権限となっています。」のような記載で承認された。
まとめ
注意点と対処法は以上だ。以降は登録料を支払うことなく、また新たな拡張機能を公開できる。
5ドル支払うだけで手軽に全世界に公開でき、最低限他者に伝わるように記載内容もチェックしてくれるので、非常に有用なサービスではないだろうか。
ぜひ色々な拡張機能を作成して公開してみてほしい。なお、この申請をした拡張機能は以下の投稿で記載している。ソースコードも記載しているので参考になれば。
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